魔物と化したファリン!新たな仲間も?:漫画『ダンジョン飯』6巻レビュー

帰還の途中、冒険者カブルー・かつての仲間シュローに再会したライオスたち。しかしファリンに起こった出来事を話すと、険悪な雰囲気に…?

九井諒子さんの漫画『ダンジョン飯』6巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『ダンジョン飯』5巻のレビューはこちら。

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『ダンジョン飯』6巻 主なあらすじ

ダンジョン飯 6巻 (HARTA COMIX)
  • ファリン救出をいったん諦め、地上へと戻るライオス一行。その途中、かつて別れた仲間シュロー、そしてライオスたちを探すカブルーに出会う。
  • ファリンのために、故郷の仲間を引き連れて島に戻ってきたシュローだが、マルシルが黒魔術によってファリンを復活させたことを知ると、形相を一変。「なぜそんなことを…!」黒魔術に関わったものは、大罪人として西方のエルフに処罰を受ける…。
  • 揉めているところに、魔物が襲来。その中心には、異形の姿となったファリンが!下半身から下が4本足、巨大な体躯と翼を持つキメラとなった彼女を見て、ライオスは思わず「すごくかっこいい…!」(笑)
  • しかし既に迷宮の一部となった彼女は、強力なパワーと魔法で冒険者たちを次々と殺戮。カブルーとマルシルの機転によってようやく撃退するも、惨憺たる被害。そしてライオスとシュローは意見の食い違い(と過去の遺恨)から殴り合いを…。
  • その中でライオスはファリンの魂を救うために、「狂乱の魔術師」を倒すことを宣言。再び地下へと進むことを決意。シュローは地上への帰還を選択する。
  • しかし「狂乱の魔術師」を倒したものは迷宮の全てを手に入れる、という言い伝えを危惧し、ライオスに疑念の目を(心の中で)向けるカブルー。シュロー一行と共行動をともに地上へ戻る彼が取る行動は…?
  • かくして再び迷宮内へと進む、ライオス・マルシル・チルチャック・センシの4人。強力な魔物に襲われながらも、チームワークでそれを切り抜ける。
  • と、そこに謎の黒装束が現れ、マルシルを人質に。それはシュローのパーティを抜けた女忍者・イヅツミだった…!

ライオスの「本質」

6巻前半では、ライオス一行にシュローのパーティとカブルーのパーティが加わり、『ダンジョン飯』史上最多の登場人物が集合!この賑やかさは圧巻(笑)。

注目はライオスとシュローの言い争い。ライオスは親友だと思っていたが、シュローはライオスの事が疎ましかった…?

こういう「行き違い」は現実でもままあることだが、うん、ライオスが悪いよ(笑)。

ここにきて彼の「無神経さ・空気の読めなさ」がクローズアップされるのだが、とても主人公とは思えない彼の「本質」がなんとも…。

そして異形の姿となり、再び姿を現したファリン。これはライオスでなくとも「カッコイイ…」と思わざるを得ない!「強力なパワー&魔法で攻撃してくる魔物」なんて最強じゃん?コメディだけでなく迫力あるアクションも描ける、九井諒子さんの力量がスゴすぎる。

「イヅツミ」が新たな仲間に

その後、カブルーの思惑が気になりつつも、「狂乱の魔術師」を倒すことを目的として冒険を再開するパーティ。その前に現れたのは、シュロー一行にいた黒衣の人物・アセビ=イヅツミ。

終始覆面を被っていた彼女だが、その下にあったのは…猫耳!人工的に作られた「獣人」であるイヅツミ。ライオスたちに接触した目的は、マルシルの魔法で人間に戻ること。

その目的が叶うかどうかは不明だが、彼女に興味を持ったライオスに強烈なスカウトを受けw、仲間(っぽく)になる。

しかしこれまでのメンバーと異なり、「強烈にお行儀が悪い」彼女。パーティ内でひと悶着を…?『ダンジョン飯』7巻に続く!

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