危険な裏バイトに体を張って挑むユメと和美。今回もキャンプ場からPC作業、そして探偵の助手まで、よりどりみどりの恐怖が待っている!
田口翔太郎さんの漫画『裏バイト:逃亡禁止』6巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『裏バイト:逃亡禁止』6巻 主なあらすじ
『裏バイト:逃亡禁止』6巻には、下記の4編を収録。
- 『キャンプ場スタッフ』
キャンプ場に集まった9人の客たちを、スタッフとしてもてなすユメと和美。しかし客たちは「集まった」のではなく、「集められた」のだった!その目的がわからぬまま一人、また一人と殺されていく…! - 『映像編集』
裏バイターとして、映像を編集するPC作業をこなす二人。するとどの素材にも特定の人物「覗き魔」が映っていることに気づく。「編集でコイツを消すと、現実に現れて殺される」との噂は本当なのか…? - 『農業手伝い』
新種の果実「エヴァルス」。その収穫のために雇われたユメ・和美・橙は、群生地の中で「猿のような生き物」に襲われる。命からがら逃げ帰るも、さらなる収穫を目指すオーナーは、追加の裏バイターを投入して…。 - 『探偵助手2』
探偵・茶々の助手として、行方不明者を探すことになった二人。その内容は「二年前に行方不明になった娘を『家の中』で捜索する」こと。奇妙な間取りのその家に、茶々の前に入った探偵3人は、いずれも行方不明に…。
6巻 レビュー
冒頭作の『キャンプ場スタッフ』。登場人物が一人ずつ消されていく、というミステリー仕立ての展開。
ホンマにミステリーっぽいな…と思っていたら、そこは期待を裏切らないのが『裏バイト:逃亡禁止』流。ちゃんとホラー方面へと物語は進んでいく。にしても、サスペンスっぽい雰囲気があって、毎回いろんな角度から楽しませてくれるなぁ~。感心。
もう一本の注目作は、『探偵助手2』。行方不明者が家の中にいるはず、という情報で、探偵と共に家探しをするユメ・和美。しかしその家の間取りは奇妙過ぎるもので…。
他にも1~3話の中に、ラストへと繋がる伏線が散りばめられていて、この絶妙なオカルト加減が怖い…!オチも大好き。
作者いわく、今巻は全5話もの・全1話ものなどバリエーションを増やしている、とのこと。いつもより変則的ではあるが、恐怖のクオリティが変わらないのは流石。
ユメと和美のプライベートにはあまり進展が無かったが、しかし最後には気になる布石が…?『裏バイト:逃亡禁止』7巻へ続く!
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