『幻獣』の謎を追うガンダム・ストーリー:漫画『ジョニー・ライデンの帰還』1巻レビュー

U.C.0090。地球連邦軍FSS所属のレッド・ウェイラインは、シミュレーション中に奇妙なメッセージを受け取る。それは「ジョニー・ライデン」の謎に関わる長い物語の始まりだった…!

Ark Performanceさんの漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』1巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

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『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』1巻 主なあらすじ

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還(1) (角川コミックス・エース)
  • 宇宙世紀0090年。兵器情報の収集・編纂・保存を行う地球連邦軍FSS所属のレッド・ウェイラインは、MSのシミュレーション中に謎のゲルググからメッセージを告げられる。
  • 「我々は…あなたの帰還を歓迎する…ジョニー・ライデン!」
  • 心当たりの無いレッドは、ジオン出身の女性技術者リミア・グリンウッドと共に、「ジョニー・ライデン」に関する調査を開始。
  • その過程で、とある連邦軍パイロットから、「一年戦争時にジョニー・ライデンに会った」話を聞かされる。
  • しかしその調査は「パンドラの箱」を開いてしまった!旧ジオンの希少MSの試乗調査に向かったレッド達。そこにMSを持った野盗が急襲!レッドのMSに狙いを付ける…。

1巻 レビュー

「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」と、「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」の狭間に位置する宇宙世紀0090年が舞台のガンダム・ストーリー『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』。

MSV(モビルスーツ・バリエーション)に登場するジオンの伝説的パイロット「ジョニー・ライデン」をフィーチャーした物語。だが彼を直接主人公とするのではなく、レッドはジョニーなのか?とちょっとひねった設定にしているのがユニーク。

また『蒼き鋼のアルペジオ』などSF・メカ描写に定評のある作者・Ark Performanceによる洗練された描写は、数あるガンダム漫画の中でもかなりのハイレベル。安心感のある作画で、迫力のガンダム漫画となっている。

ほか、劇中の随所に挟まれる「MS・兵器解説」も、通好みで面白い。なぜ、どのような目的を持って開発されたのか?それらは成功したのかそれとも?といったガンダム世界を補完するマニアックな話は、ガンダムマニアにはたまらないものがある。

そして数多くの謎をはらんだまま、動き出した物語。果たしてジョニー・ライデンとは何者なのか?『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』2巻へ続く!

【付録:1巻登場の主なMS・MA・その他兵器】

  • フルアーマー・ガンダム(TYPE-B)
  • ゲルググ(B型)
  • 高機動型ゲルググ改(青)
  • ザクⅡ 初期生産タイプ
  • アッシマー
  • ボール 機雷散布ポッド装備タイプ
  • ジョニー・ライデン専用高機動型ザクⅡ
  • 陸戦高機動型ザク
  • ジム改
  • ジム・クゥエル

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