南アフリカの地下遺跡で、不死身のモンスターに追われるアキラ=ドミニクたち。その魔の手から逃れる術はあるのか…?
四方山貴史さんの漫画『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』4巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
前巻『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』3巻のレビューはこちら
『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』4巻 主なあらすじ
- 謎の地下遺跡で、不死身のモンスター(プレデター風)に追われるアキラ(※当時はドミニク)たち。殿となったアキラは、ずば抜けた反射神経と幼少時から叩き込まれた格闘術で、モンスターを崖下に落とすことに成功する。
- そしてはるかな地上を目指して脱出を続ける一行。しかし異様な姿に変態したモンスターが追いすがる!必死に食い止めるアキラだが、モンスターと共に高所から落下…。
- その落下中に謎の魔人が出現。闇の中で「肉体」と引き換えに「至福」を与えてやる、と取引を持ちかけられる。もちろんアキラの答えはノー!そこで意識が途切れ…1巻冒頭の暴走へと繋がっていく。
- 以上を千景に説明したアキラ。正式なパートナーとなるかは保留として、「闇の柱」現象発生地点での調査を開始。そこで怪しげなスマホを発見。東森店長・月神鈴・千景・アキラが集まったミーティングで分析すると、ちょっと罠くさい…?
- さらに「殺し屋で最強デッキ組んでみた」レベルの殺し屋たちが、アキラを狙って日本へ入国していることが判明。退魔師の拠点襲撃を皮切りに、次々と襲いかかる!
4巻 レビュー
3巻から続く地下遺跡編。アキラたちを追撃する不死身のモンスター。ゲームに出てくる「倒せない敵」みたいな感じで恐ろしい…!
仲間を逃してそいつに1対1のバトルを挑むのは、主人公アキラ!「条件反射を利用する」という格闘技クラヴ・マガを駆使したその戦い。話題になった「一人称視点バトル」が大迫力!
こういうエンタメ感あふれる描写が、『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』の面白みのひとつ。臨場感があって手に汗握ること必至。
しかしその後、出現した謎の魔人に取り込まれたアキラ。物質再構築能力を得た反面、魔煙(クワルム)を摂取し続けなければいけない体となった、というのが現在に繋がる顛末。
また「闇の柱」で見つけたスマホは、前作「VS EVIL(バーサスイビル)」の主人公”あさひ”のもの(※フェイク)であることが判明。ここで前作との強い繋がりが提示され、世界観がグッと拡がっていく。
そして中盤からは、アキラを狙う殺し屋たちが続々登場。誰もが「イカれた奴ら」なのだが、その中には見知った顔が…?『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』5巻へ続く!
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