依然続く環境改善プラントでの戦い。そこに膠着状態を切り開く一撃が!そしてレッドを救うために、リミアはある決断を…。
Ark Performanceさんの漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』5巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
前巻『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』4巻のレビューはこちら
『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』5巻 主なあらすじ
- 環境改善プラントに落ちたレッドとジョニ子を巡り、戦いを繰り広げるヴァースキとユーマ。そこに長距離からビームを叩き込んできたのは、ジャコビアスのゲルググだった!
- 連邦政府首相補佐官オクスナーの管理下で、民間軍事会社テミスの社長として動くジャコビアス。ゴップの命を受ける連邦軍指揮官の静止を振り切り、ユーマの回収を続行。
- しかし「上の方」で話がつき、兵を退かざるを得なくなったジャコビアスだが、オクスナー黙認の上で今度はFSSと手を組むことに。
- 同じジオン出身のリミアにレッド捜索の契約を結ぶジャコビアス。その口からは「幻獣(キマイラ)」の名が…。
- テミスの強硬な介入により、撤退を余儀なくされる連邦軍。その手により回収されたジョニ子=イングリッド0は、レッドに呼びかける。「ジャブローへ!!」
- 一方、激しい戦闘の裏で回収された、レッドが搭乗していたコア・ファイター。その戦闘データは欲するものが…?
5巻 レビュー
環境改善プラントでの戦いが今巻で決着。ヴァースキVSユーマのバトルに割って入ったのは、ジャコビアス専用ゲルググ・キャノン。ザク・フリッパーのセンサーを装備した長距離狙撃仕様のゲルググ・キャノン、という機体のチョイスが渋い!
そのジャコビアス、目的はユーマの回収だが、オクスナーとゴップの「話し合い」により撤収を余儀なくされる。が、レッド捜索を名目にFSSと手を組み、現場での活動を継続。こういった「駆け引き」が随所に見られるのが、『ジョニー・ライデンの帰還』ならではの面白さ。
そして「テミスが裏切らない保証」を求めるリミアに対して、「キマイラ」の名を口に出すジャコビアス。さらに「この記憶に刻まれた『三首の竜(リベンジ・オブ・イデ)』の紋章に誓って」との言葉を(「三首の竜」はキマイラ隊の隊章)。
『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』は「ガンダム」の名を冠する物語だが、その中心となるのは旧ジオン・キマイラ隊に関わるものたち。Z・ZZ以降の世界でなお、ジオンの系譜が息づいていることを窺わせる。『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』6巻へ続く!
【付録:5巻登場の主なMS・MA・その他兵器】
- 高機動型ゲルググ改(ユーマ機)
- ジム・ナイトシーカー
- ゲルググ・キャノン(ジャコビアス機)
- ジム・クゥエル
- コア・ファイター
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