旧ジオンのエース部隊「キマイラ」。その一員であったジャコビアス・ノードの口から語られる「真実」とは?
Ark Performanceさんの漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』6巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
前巻『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』5巻のレビューはこちら
『ジョニー・ライデンの帰還』6巻 主なあらすじ
- 民間軍事会社テミスの社長であり、元キマイラであったジャコビアス・ノード。その口からFSSに向けて、謎多きキマイラの全貌が語られる。
- 突撃機動軍キシリア・ザビ麾下にて、あらゆる部隊からエースのみを集めて編成された部隊「キマイラ」。ザンジバル改級「キマイラ」、そして中核を成す技術支援部隊「ヒュドラ」により、ゲルググのバリエーションなど様々な装備を最優先で与えられていた。
- しかしエース級部隊にも関わらず戦闘記録は極少数。ア・バオア・クー戦以後、部隊ごと消息不明になったと言われているが、実際は連邦オクスナー・クリフ麾下のルナツー部隊に投降。メンバーはデータ提供と引き換えに逮捕・拘束を免れていた。
- そして部隊のそもそもの設立目的は、「オールドタイプによるカウンター・ニュータイプ部隊」。戦後、シャア・アズナブルらニュータイプが叛乱を起こした場合に備えての「緊急停止ボタン」が、キマイラに課された役割だった!
- キマイラの事実を知ったレッドとリミア。その足で入院中のユーマの元へ。元キマイラであるユーマは、レッドを「ジョニー・ライデン」と信じてはばからないが…?
- さらに宇宙では、キマイラのジーメンス・ウィルヘッドがネオ・ジオンのホルスト・ハーネスに接触。ザビ家の遺産「ミナレット」の変換を求められる。一方、ジャブローの宇宙船ドックへ向かったジャコビアス。その眼前には青いザンジバルが…。
6巻 レビュー
1~5巻で激しい戦いを繰り広げてきた『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』。それも一息つき、状況整理が行われる第6巻。今まで謎だったジオンのエース部隊「キマイラ」の全貌が明らかに。
それはキマイラが「ニュータイプに対抗するための部隊」として設立された、という驚くべき事実。一年戦争終盤でシャアらニュータイプが台頭してきた訳だが、その裏でそれを懸念する勢力があった、という「ガンダム世界」ならではの設定が面白い。
また劇中では、キマイラに接触するホルスト・ハーネスが登場。彼は「逆襲のシャア」の登場人物であり、もちろんそのバックにはシャアがいる、という事実が何とも皮肉。
そして終盤では、ジョニー・ライデンの消息に関する新たな事実が明かされる…?『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』7巻へ続く!
【付録:6巻登場の主なMS・MA・その他兵器】
- ラム・ズゴック
- ジム・ガードカスタム
- 高機動型ゲルググ(ジョニー・ライデン機?)
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