若獅子杯が終わり、また寿司修行に戻る湧吾たち。その若き寿司職人たちに、女将は異動を命じる。そこは「華山の墓場」と呼ばれる店だった!
せきやてつじさんの漫画『寿エンパイア』5巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『寿エンパイア』5巻 主なあらすじ
- 憧れの真里と二人きりで買い物に行く湧吾。実質デートな雰囲気で、湧吾は彼女に告白をー。しかし後日、彼女は雅の元カノだったことが判明。「雅はアタシがいないとダメだと思う」
- 傷心の湧吾だが、まだダメだと決まったわけではない!…と考えていると、湧吾・藤原・朝里ら5人の寿司職人に、青梅の温泉街にある華山支店「たつくら」への異動命令が女将より下る。
- そこに行った人間はたいてい辞める、と噂の「華山の墓場・たつくら」。必ず帰ってもう一度真里と…燃える湧吾だったが、着いた職場は弁当工場だった!
- 腐る仲間たち。しかし湧吾はひとり周囲を散策。工場をリノベーションし、自然を活かした食材を使った寿司屋の開店を提案する。
- それを「たつくら」で働く人々に話すも、反応はイマイチ。特にだらけきった古参職人・長沼らの反発を受ける。たつくら店長・宇佐美は相反する二人に対し、「すしくらべ」での決着を提案するー。
僻地に飛ばされる湧吾たち…
戦い終わり、一息つく湧吾。そこではちょっと甘酸っぱい展開が…
と思いきや、なかなか辛い展開に。しかも真里の元カレにして「大事な人」はあの雅!ちなみに当の雅はジャグジーでエッチなことしてたり(笑)。
その雅の母である女将の策略で、山の中の支店に飛ばされた湧吾たち。「支店」と言えば聞こえはいいが、中身は弁当工場。
ここを抜け出すのは厳しいんじゃないか…?と不安になるも、前向きな姿勢で事態を打開しようとするのが主人公。もちろんそんなに簡単に行くわけ無いのだけれど、「何とかなりそう」と思わせる展開が面白い。
「すしくらべ」で勝負!
しかしどんな職場にも「難しい人」は居るもので、まずはその壁を超えなければならない。その手段は『寿エンパイア』1巻以来の登場となる「すしくらべ」!
卑怯な手段を使う相手に対して、湧吾はどう立ち向かうのか…?
だが1巻と異なるのは、湧吾にはともに「たつくら」に来た、寿司職人仲間がいること!皆に後押しされて「エンジョイ!」と寿司を握るその姿に、確かな成長を感じる!
そして東京では、新たな寿司勝負が動きはじめ…?『寿エンパイア』6巻へ続く!
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