不良グループの中ボス・ボンスに苦戦する龍之介。その後ろに控えるボス・Jにたどりつき、囚われの千秋を救うことができるのか…?
長尾謙一郎さんの漫画『三日月のドラゴン』4巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『三日月のドラゴン』4巻 主なあらすじ
- 不良グループ4人のうち、2人まで倒した龍之介。しかし3人目の巨漢・ボンスに苦戦。菊代の乱入でピンチは免れるも、かなりのダメージを負う。
- だが山籠りで強靭な精神力を身に着けた龍之介。菊代の静止を振り切り、正面から再びボンスに挑む!自分より大きく、しかもケンカ慣れしている相手と、どう戦う…?
- パワーにまかせて殴ってくるボンスの攻撃に、フラつく龍之介。その時!体が勝手に動き、攻防一体の技を叩き込む!そしてこれまでの修行の成果を活かし、倒れたボンスの顔面に正拳を叩き込むー。
- …かと思いきや、寸止めする龍之介。「もう勝負はついています…」潔く負けを認めるボンスだが、キレたJにヤキを入れられる!
- 仲間同士でなぜ傷つけあうんだ!止めに入る龍之介と、それに対して「友情」を感じるボンス。そのボンスに対しJはナイフを突き立て、髪に火を…!
- 怒る龍之介!悪魔のような男・Jに対して拳を振り上げる!それに対しJは体を回転、龍之介に蹴りを叩き込むー!
ボンスとの戦いで友情が…?
不良グループの3人目・巨漢のボンス。すでに2人と戦い疲れの来ている龍之介は、ケンカ慣れしている相手に手を焼くが、最後は相手に負けを認めさせる完全勝利!
しかも決着をつけた技が、物語序盤で修得した「アレ」というのが心憎い。龍之介の確実な成長を印象づける。
そんなボンスと龍之介が、最後は友情を育んでしまう、というのが『三日月のドラゴン』の面白いところ。互いの強さを認め合うことで新たな関係を築く。その爽やかさが心地良い!
悪魔的なラスボス・Jとの戦い!
そして遂に迎えるラスボス戦。悪魔的な風貌で、仲間を傷つけることも厭わない真のワル・J!さらにJが空手経験者、それもかなりの使い手であることが判明する。
自他共に認める「湘南一のワル」、J。「10歳の頃の俺と戦ってもお前は俺に勝てない」と豪語する。が、実際にその通りなのがなんとも歯がゆい!
厳しい修行を積んだとは言え、まだまだ空手道の浅い龍之介。体格・経験、その他全てにおいて上回る相手に勝機が見えず、恐怖を感じていく…!
その時!見守っていた師匠・凡拙の言葉が耳に響く!「ワシの言葉を思い出せ~!」そこに気づきを得て、再び龍之介は立ち上がる!
ベタなんだけど、こういう展開こそが本作の真骨頂。思わず手に汗握ってしまう。そして出るか、最終奥義!『三日月のドラゴン』5巻へ続く!
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