秘匿されたザンジバル級「サングレ・アスル」を巡り、ジャブローに集結するテミス・連邦・FSS。「ザビ家の復讐装置」の鍵を握るのは果たしてどの勢力か?
Ark Performanceさんの漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』8巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
前巻『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』7巻のレビューはこちら
『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』8巻 主なあらすじ
- ヴァースキ隊による炙り出しを受けて、ザンジバル級「サングレ・アスル」の処遇を相談するオクスナーとジャコビアス。守りきれなかった場合のオプションとして「無人での打ち上げ」を選択する。
- レッド・リミアらFSSは、ユーマと共にジャブロー入り。その目的はイングリッド0に会ってジョニー・ライデンの謎を解明すること。まずは連邦の動きを待つ…。
- そして宇宙から降りてきたキマイラのエメ・クリストバル両名を出迎える、FSSのスコット(元キマイラ)。ジャコビアスとの面会を望むキマイラたちも、FSSの協力で一路ジャブローへ。
- 各方面が続々とジャブローへ集結する中、直接会談するゴップとオクスナー。次期連邦首相と目されるオクスナーに対し、ゴップは問う。「人類の存続」に必要な政策とは…?
8巻 レビュー
ジャブローのサングレ・アスルには、「ザビ家の復讐装置」の鍵を握る「ミナレット」への道標が。その処遇を巡って、オクスナーとゴップ議長の立場が明確に。
大戦の経験を踏まえて「人類の存続」を目指すゴップ。オクスナーも基本的にその立場ではあるが、必要とあれば「宇宙世紀の終焉」をも辞さない。そしてそのためのカードが「ザビ家の復讐装置」である、と。
派手なMS戦だけではなく、このような深みのある政治パートにも面白みがあるのが、『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』ならでは。
そんなトップの思惑を受けて戦うのは、もちろん最前線の兵士たち。ジャブローを攻め立てるヴァースキのギャプランに対し、ジャコビアスのゲルググキャノンが出撃!
変形MSを駆使し、空中から縦横無尽に攻撃をしかけるヴァースキ。それを「久しぶりにスナイパーの戦い方をお見せするよ」と不敵な笑みを浮かべるジャコビアス。このオッサン同士の戦いが渋すぎる!(笑)
一方FSSで先行するのは、隠密性に優れたアッガイに搭乗した、ユーマとリミア。このアッガイというチョイスも、旧式兵器が活躍する本作ならでは。ちゃんと「アッガイ座り」も披露して芸が細かい!
なお紅いゲルググを得たジョニーは、今巻では一休み。本格的な稼働は次巻から!『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』9巻へ続く!
【付録:8巻登場の主なMS・MA・その他兵器】
- ギャプラン
- ジムⅡ
- Gファイター
- ジム・クゥエル
- アッガイ
- ドム・マーメイド
- ゲルググキャノン(ジャコビアス機)
- 高機動型ゲルググ改(レッド機)
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