日給100万円の巫女バイト!:漫画『裏バイト:逃亡禁止』2巻レビュー

高額報酬だが危険すぎる!裏バイトに、コンビを組んでチャレンジするユメと和美。しかし彼女たちに、人知を超えた怪異の数々が襲いかかる!

田口翔太郎さんの漫画『裏バイト:逃亡禁止』2巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『裏バイト:逃亡禁止』1巻のレビューはこちら

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『裏バイト:逃亡禁止』2巻 主なあらすじ

裏バイト:逃亡禁止(2) (裏少年サンデーコミックス)

『裏バイト:逃亡禁止』2巻には、下記の4編を収録。

  • 『人形供養』
    人形供養の裏バイト。仕事は「普通じゃない人形としばらく一緒に暮らす」こと。もう一人の裏バイターであるゴスロリ少女と、一軒家に閉じこもるユメと和美。その二階には、釘と板で打ち付けられた開かずの部屋が…。
  • 『自然保護監視員』
    雪山で自然保護監視員としてバイトする二人。「しらかみ様」が住むというその山では、ホテル建設に絡んで不可思議な死が相次いでいた…!
  • 『助勤巫女』
    離島の神社での巫女バイト。そこを訪れる島民は、異様な額の賽銭を入れていく。聞けば彼らは皆、その神社を訪れたのちに大成功を収めているとのこと。そこには不気味なカラクリが…?
  • 『水族館スタッフ』
    水族館の裏側を見学できるバックヤードツアー。一人三百万のそのツアーでは、「表」では見れない特別な生物が見られるという…。

2巻 レビュー

和美とユメ、裏バイターの二人が、危険な高額報酬バイトを命からがらこなしていくホラー漫画『裏バイト:逃亡禁止』の第2巻。

今巻では「人形の供養」「雪山の怪異」といったホラーの定番から、「水族館バックヤードツアーの恐怖の裏側」のような変わり種まで、幅広い恐怖が楽しめる。

その中でも飛び抜けて不気味なのが、『助勤巫女』。お参りして社会的な成功を収めたものたちが新たな島民となり、毎年巨額の賽銭を投げ入れていく、という謎の神社。

その神社の巫女として働く裏バイトの報酬は、日給100万円!

ありえない金額だが、その金額でもペイできる「何か」がそこにはある!もちろんそれは常識では計り知れないもので…というところに、ジワジワ恐怖が湧き上がる。

ほか『水族館スタッフ』では、以降準レギュラーとなる新キャラ・橙(だいだい)が登場。和美の後輩である彼女、とにかくアホ(笑)である。

が、憎めないキャラクターで、非常に面白い。一見怖さを削ぎそうな存在でありながらそうはならず、物語に不思議なおかしみを与える描き方がウマイ。そして『裏バイト:逃亡禁止』3巻へ続く!

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