幽霊好きのギャルと、超常現象好きの陰キャ男子。二人はオカルト事案に関わったことから恐怖に巻き込まれ、急接近?
龍幸伸さんの漫画『ダンダダン』1巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『ダンダダン』1巻 主なあらすじ
- 陽キャなギャルの綾瀬桃は、クラスメートにイジメられる男子を助ける。
- が、幽霊肯定派の桃とオカルト系超常現象大好き男子は、ひょんなことから言い争いになり、「勝負」することに。
- 桃は”UFOの聖地”と呼ばれる廃病院、男子は有名な心霊スポットであるトンネルと、それぞれが指定された場所に向かう二人。
- 男子はトンネルで、妖怪「ターボババア」にまさかの遭遇!「かけっこで負けたら呪われる」というターボババアから、必死に逃げる!
- 一方の桃は、廃病院で三人組の宇宙人「セルポ星人」に拉致られUFOへ!事情により「性器」が必要な彼らは、桃の貞操を奪わんと…!
- そのピンチに乱入したのは、何とターボババアに呪われて「合体」してしまった男子!自分に声をかけてくれた桃を守ろうと奮闘する!
- 一方、もともと霊媒師の家系に連なる桃、宇宙人に脳波を刺激されたせいか、チャクラが開眼!超能力を発現する。
- 協力してセルポ星人を撃退した桃と男子は、UFOから脱出。そして桃は、男子の名前が憧れの俳優と同じ名前、「高倉健」であることを知る。「ジブン、不器用なんで…」と喋る健に、心ときめいて…?
- しかし依然、健=オカルン(ときめきを否定する桃が命名)には、ターボババアが取り憑いた状態。しかも呪いで「イチモツ」が無い!そんな二人の前に、さらなる怪異が…?
ギャルと陰キャ男子が超常現象に巻き込まれ…?
陽キャなギャルと陰キャなオタク男子。幽霊を始めとする心霊現象と、UFO・UMAなどオカルト・超常現象。
一見、合わなさそうな二者を無理くり合体!これまでに無かった面白さを持つのが、漫画『ダンダダン』。
「幽霊は本当にいた!」「宇宙人は本当にいた!」を同時にやって、そこに「妖怪と合体してパワー発揮」という変身ヒーロー的要素を追加、さらにコミカルな恋愛要素もぶっ込んで来る。
また「少年漫画」、特にジャンプ系の漫画としては(本作はジャンプラ連載)、ちょっと踏み込んだ下ネタ・ちょいエロ表現も、いやらしくなり過ぎずにちょうどイイ感じ。
迫力のバトルアクション!
そんな多様な要素が複雑に絡みながら、それでいて内容がごちゃつかず、スムーズなストーリー運び。また卓越した画力によって描かれるバトルアクションが大迫力!これは面白い少年漫画だ…!
さて、かくして桃は超能力を開花させ、オカルンは合体パワーを手に入れたわけだが、「ターボババアの呪い」は継続。しかもオカルンのアレは失われたまま(笑)。
霊媒師である桃の祖母の助言もあり、ターボババアと「鬼ごっこ」勝負をすることになった二人。勝機はあるのか…?『ダンダダン』2巻に続く!
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