チアキの叔父・カツヤが語る恐怖の体験…:漫画『クマ撃ちの女』7巻レビュー

シカの巻狩りに参加したチアキとカズキ。そこで予想外のトラブルが起こるが、チアキは意外な行動を…?そしてクマ撃ちを続けていることを知った姉が、ある人物を連れてきて…。

安島薮太さんの漫画『クマ撃ちの女』7巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『クマ撃ちの女』6巻のレビューはこちら

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『クマ撃ちの女』7巻 主なあらすじ

クマ撃ちの女 7巻 (バンチコミックス)
  • 北見に連れられしぶしぶ参加した、冬山でのシカの巻狩り。チアキの「単独でのヒグマ撃ち」を信じないハンター達から、(予想通り)心無い言葉をかけられる。が、猟が始まれば実力発揮!のチアキ。
  • シカの群れを発見するも、射手への誘導に失敗した北見ら。そこで機転を効かせたチアキは、群れのリーダーの足もとを撃ち、方向を変えることに成功!自身も猟果を上げる。
  • しかし狩りのあと集合すると、チアキに嫌味を言っていたハンター・吉田がいないことに気づく。手分けして捜索するが、吹雪が増し危険な状態に…。
  • そこを吉田の心理を「推理」し、その痕跡を追うチアキ。倒れている吉田を無事発見!その行動力を認められ、ハンター仲間からの信頼を得る。
  • その後、単独猟でヒグマを仕留めるチアキ。だが全ての肉を持ち帰ることができない状況に。そこでカズキは、鹿狩りに参加したハンターたちに協力を依頼。
  • そこでハンターたちがすんなり集まったことに驚くチアキ。猟友会とは一線を引いていた彼女だが、鹿狩りをきっかけに変化が。吉田とも和解をし、ハンターとして一段成長する。
  • しかし危険なクマ撃ちを辞めさせたい姉・チカ。叔父・カツヤを伴ってチアキ宅に襲来!そこでカズキは、カツヤから彼の「凄惨な体験」を聞かされる…。

シカの巻狩りスッキリ編

6巻で、世話になっている北見の依頼で鹿狩りに参加したチアキ。しかし基本、男性優位な猟の世界。案の定イヤな思いをするのだが、それがスカッと晴れる7巻。

と言ってもチアキは別にスーパー猟師では無いので、無双する訳ではない。だがこれまでに積み重ねてきた猟の技術・経験を遺憾なく発揮。それにより彼女の実力を訝っていたハンターたちに認められていく。

その過程が『クマ撃ちの女』1~7巻を通して読んできた読者として、非常に心地良い。決してザマァではなく、でもスカッと感があって、非常にスッキリ!

叔父が体験した恐怖とは?

そして7巻後半では、これまで回想シーンなどでの顔を見せていたチカ・チアキ姉妹の叔父・カツヤが本編初登場。

物静かでどこか憂いを見せる彼は、チアキに猟を教えた人物。そのカツヤは、かつて体験したヒグマにまつわる恐ろしいエピソードをカズキに語る…。

これがとても!ショッキングな内容。日本最強の肉食獣・エゾヒグマと言えば、フィクション・ノンフィクション問わずに強烈な話がこれまでも描かれているが、そこに新たに加わるそのエピソード。閲覧注意だが非常に興味深い。

そのカツヤは、現在のチアキの様子を見て「ある提案」をする。その真意は…?『クマ撃ちの女』8巻へ続く!

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