「大江戸寿司番付」決勝に備えて、新鮮な海の幸を調達すべく海に出た湧吾。そこで寿司職人生命を脅かすアクシデントが…?
せきやてつじさんの漫画『寿エンパイア』8巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『寿エンパイア』8巻 主なあらすじ
- 「大江戸寿司番付」用の食材を獲るために、漁船に同乗。常陸那珂沖へと出る湧吾・麻央里たち。大漁に喜ぶ。
- そこに突然、爆弾低気圧が。翻弄される漁船から、船長の息子が転落!とっさに飛び込んだ湧吾が救助し、事なきを得る。
- しかし救助時に、背中を痛めてしまった湧吾。診断の結果、「打撲による脊髄神経損傷の疑い」がー。2週間の安静が必要と告げられるが、それでは10日後の「大江戸寿司番付」に間に合わない…!
- その怪我を「たつくら」の皆には黙っててくれ、と頼まれる朝里は、湧吾の補佐をすることに。そしてベスト8を決める決勝トーナメントが開始される。
- 審査員のレベルが上がる中、己の持てる技量を勝負に注ぎ込む寿司職人たち。強敵が揃うその戦いの中で、爆弾を抱えた湧吾はその力を発揮できるのか…?
強敵たちとの寿司バトル!
7巻で強敵と死闘を繰り広げ、見事勝利した湧吾。勢いに乗ってきた!というところでのアクシデント。うーん、この緩急の付け方が、ドラマティックな漫画を描かせたらピカイチな作者・せきやてつじさんらしさ。
そしてベスト8を賭けた「大江戸寿司番付」決勝トーナメントでは、友人となった麻央里はじめ、金沢華山の児島、金沢雷鳥の華山泰臣、そして華山の若旦那・雅と、凄腕の寿司職人たちが目白押し。
その強敵たちとの寿司バトルに、背中に爆弾を抱えた湧吾はどう立ち向かうのか…?否が応でも高まっていく緊張感!すんなり行かない展開がどうにも面白い。
寿司対決以外にも見どころが
そんな寿司バトルにもうひとつドラマ性を付加するのが、審査員の一人である玉城・レティシア・グリーン寛子(長い)。
本場フランスの3ツ星料理店のオーナーシェフである彼女。寿司に対する深い造詣と確かな舌を持つのだが、そのまっとうにして厳しすぎるジャッジに職人たちをピリつかせる!職人同士の戦いに別角度からプレッシャーをかける、面白い存在。
さらに!湧吾をめぐって朝里・麻央里・そして湧吾の想い人・真里が3つ巴?これもまたピリピリしてて面白い(笑)。
そんな様々な角度から盛り上がっていく物語。しかし湧吾の背中がやがて悲鳴を…?『寿エンパイア』9巻へ続く!
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