ゴーレムを畑にする!その発想は無かった…:漫画『ダンジョン飯』2巻レビュー

妹・ファリンを救うべく、モンスターを食べながら迷宮深くへと潜っていくライオス一行。その探索の中、迷宮を支配する「狂乱の魔術師」の姿がチラついて…?

九井諒子さんの漫画『ダンジョン飯』2巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『ダンジョン飯』1巻のレビューはこちら。

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『ダンジョン飯』2巻 主なあらすじ

ダンジョン飯 2巻 (HARTA COMIX)
  • 迷宮の地下3階へと到達したライオス・マルシル・チルチャック・センシのパーティ。そこで出会ったゴーレムは、なんとセンシの「畑」だった!(笑)
  • そのゴーレムを(一時的に)倒し、背中から野菜を収穫、「ゴーレム畑の新鮮野菜ランチ」を皆に振る舞うセンシ。それを食べたライオスらは、迷宮で生きる彼の「こだわり」を知る。
  • さらに進み、迷宮内の訳あり冒険者が集まる酒場へ。そこで野菜を物々交換しようとしたところに、オークが乱入!
  • 冒険者たちを攻撃するオークだったが、センシとは顔見知りのよう。そのリーダーから「赤い竜」が出現したことを知る。それはファリンを喰った竜かも…?
  • さらにさらに進み、迷宮内で全滅しているパーティを発見したり、悪霊に襲われたり。そして休憩しようと入った部屋=食堂で、「生ける絵画」に遭遇!
  • しかしモンスター食に興味津々のライオスは、なんと絵の中の食べ物を食べることにチャレンジ!(笑)仲間の協力で絵の中に潜り込む。
  • 絵の中では、それぞれの「シーン」が展開されていた。そのいくつかでライオスは、身なりの良い老人と、彼に「デルガル」と呼ばれる息子らしき人物に出会う。
  • どうやらデルガルは王子のようで、ある絵でその戴冠式が行われていた。そこに居合わせたライオスは、絵の中の登場人物だと思っていた人間に問い詰められる。「お前、城の者ではないな…」

理にかなってる「ゴーレム畑」

ゴーレムと言えば、ファンタジーに欠かせないモンスター。主に魔法使いなどに作られ使役される、といった性質のものだが、それを「畑」として(勝手に)活用するセンシ、という構図にまず笑う。その発想は無かったわ!

が、そこで描かれる内容は意外にマジメ。栄養に富み適度な温度と湿度を保つ体、害虫がつきにくく野菜泥棒も自動で追い払い、体の維持に勝手に水分を取る=野菜が育つ!という、まさに「動く畑」。

いや、別に普通に畑を作ればいいんじゃ?とも思うが、実はゴーレムを適度に管理することで、階下の魔物が上がってくることを防いだり、といった効果も。ダンジョンの「ライフサイクル」を練り込んだストーリーに思わず感心。

不気味な少年の正体は…?

そんな2巻中盤では、気になる出来事が。「生ける絵画」の中でライオスと対峙する、耳が尖った褐色の少年。どことなく「魔」な雰囲気を漂わせて少し不気味な雰囲気だが、ライオスに鋭い目を向けて…?

他にも王族らしき人物が登場したり、迷宮の成り立ちに関わってきそうな伏線がちらほらと。ちなみに行き倒れていたパーティ、ちょい役かと思いきや、今後のストーリーにがっつり関わっていく。

しかしレッド・ドラゴンへの道のりはまだまだ始まったばかり。『ダンジョン飯』3巻に続く!

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