世界の秘密を知るために、仲間とともに最果てを目指す少女。しかしその冒険は奇妙な出来事の連続で…?
水上悟志さんの漫画『最果てのソルテ』1巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『最果てのソルテ』1巻 主なあらすじ
- かつて魔法を使った大きな戦争が起こり、魔法が禁止となった世界。少女ソルテの両親は各地に残る「魔法汚染」を調査中、遺体で見つかる。
- その後、村長に引き取られたソルテ。「デタラメ洞窟」で雨宿りしていると、奥から出てきた瀕死のサルベイジャー・サリエラに遭遇。村長の家に連れて行く。
- サリエラと村長の話を盗み聞きするソルテ。孤児だったサリエラが村長より奴隷商に売られたこと、彼女を買ったルインと同じサルベイジャーになったことを知り、そして自分も奴隷商に売られることを悟る。
- 魔界で死毒を受け、余命幾ばくもないサリエラ。その頼みでソルテは彼女を墓地まで連れて行く。そこで「このまま家に戻らず逃げろ」と言われるソルテ。サリエラからサルベイジャー・ルインの霊宝とサリエラの遺産を受け取る。
- そして息絶えたサリエラ。しかし悲しむ間もなくやってきた奴隷商に、ソルテは告げる。「おれをサルベイジャーに売ってくれ。果ての果てまで行ってやる!」
- 馬車で村を出るソルテ。同乗する奴隷商や謎の青年・フィロと雑談するが、そのうち「いつまで経っても夕方にならない」ことに気づく。知らぬ間に魔法汚染地帯に入り込み、モンスターの術にはまっていた!
- カボチャ風の化け物たちに襲われ、絶体絶命のソルテ!その時サリエラのペンダントが開き、中から妖精セレンが登場!
- 「ソルテ!また会えたな!」謎のセリフとともに、セレンはソルテを「魔法少女」に!「さあ2周目だ!サクサクいくぞ!」今ここに、ソルテの冒険が始まる…!
ファンタジー、からの魔法少女!
よくあるファンタジー冒険漫画…かと思いきや、第1話終盤で予想外過ぎるぶっ飛び展開を見せる、『最果てのソルテ』。
両親を亡くし孤児となり、育ての親に奴隷として売られていく、というシリアス展開からの!まさかの「魔法少女化」に思わず笑ってしまうw。
そのきっかけとなったのは、妖精セレン。霊宝から飛び出た彼女はソルテを魔法少女に変身させたあと、何とその頭部に入ってソルテを操縦!
思わず「なんじゃあこりゃああ!?」と叫ぶソルテ。それはこっちのセリフだよ!!(笑)
サクサク進む2周目の冒険…?
兎にも角にも始まった魔界行き。訳あり狂剣士・フィロとも仲間となったソルテ。まずは町にいる叔父・ブラックを尋ねることに。果たしてこの先、どのような冒険がソルテたちを待っているのか!
…ということを、実は全て「知っている」のが妖精セレン。既に4人で魔界の奥地を探索中、魔法トラップで時空をぶっ飛ばされ、出会ったところまで巻き戻された、と主張。
その彼女に導かれる「2周目」の冒険が、何とも奇妙で面白い!しかしサクサクいくはずが、セレンの体験と2周目にはわずかなズレが…?『最果てのソルテ』2巻に続く!
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