地下4階、ダンジョン内の湖を進むライオスたち。しかしそこには水中に棲む危険な生物たちが…?そして懐かしい仲間との再会も、少し微妙な空気で…。
九井諒子さんの漫画『ダンジョン飯』3巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『ダンジョン飯』3巻 主なあらすじ
- 前巻で行き倒れとなっていたカブルー一行は、死体回収屋に蘇生され復活。その際に所持していた宝物(実は宝虫)が無くなっている(ライオスたちが喰った)ことに気づき、ほのかな不信感を…。
- 一方地下4階、ダンジョンの地下水が形成した「湖」を進むライオス一行は、人魚に遭って再び全滅した(笑)カブルー一行をすくい上げる。
- 実は彼らを倒したのは人魚ではなく…巨大なクラーケン!マルシルの魔法「水上歩行」で湖面を歩いていたライオスたちは、力を合わせてクラーケンを撃破!それをセンシのアドバイスで手際よく締める!w
- その後、レッドドラゴンの居場所まであと2日、という位置まで歩みを進めたパーティ。食事のために水を汲みに行ったマルシルは、水場で精霊ウンディーネに襲われる!
- レーザービームのような強烈な攻撃を放ってくるウンディーネ。苦戦するマルシルは、ついに負傷…。そこに現れたのは、かつてライオスのパーティに在籍していたドワーフ・ナマリだった…!
クラーケンの中にいたものは…?
チョイ役かと思われていた2巻登場のカブルー一行だが、3巻でもめでたく(?)登場。しかしモンスターの前にあえなく撃沈…!
そんな彼らと図らずも2度関わったライオスたち。3たび交わることがあれば、ちょっとトラブルになりそう…?というのが気になるところ。
そして3巻前半の大きな見どころは、大イカ・クラーケンとの戦い。もちろん勝利のあとはお食事タイム。食べるのはイカだけではなく、その中にいたワーム状の寄生虫も!
嫌がるマルシル!そりゃそうだ!(笑)しかし出来上がった「蒲焼き&白焼き」は意外に美味そう…?
元仲間・ナマリ登場!
後半の山場は、水の精霊ウンディーネ戦。水を高速で打ち出してくる攻撃が超!強力なウンディーネ。『ダンジョン飯』はこういう「モンスターの描き方」がユニークで本当に面白い!
そこに登場したのは、かつての仲間であるドワーフの女性戦士・ナマリ。現在は別パーティにいる彼女、ライオスやマルシルとは微妙な関係性。
ファンタジー漫画ではあまり見られない「冒険者の人間関係」が描かれ、その積み重ねがドラマに影響を及ぼしていくのは、本作ならではの面白み。ゲストキャラながら妙に存在感のある、ナマリのキャラクター性も良し。
そして困難を乗り越え、食事をして(=モンスターを食べて)、一行は迷宮をまた降る。そこにはさらなる危険が…?『ダンジョン飯』4巻に続く!
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