とうとうレッドドラゴンの徘徊する地下5階まで到達したパーティ。以前は敵わなかった強敵を、果たして打ち倒すことができるのか?…の前に腹ごしらえ!
九井諒子さんの漫画『ダンジョン飯』4巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『ダンジョン飯』4巻 主なあらすじ
- ライオスたちと別れ、地上へ戻ったナマリ。その雇い主であるノームの老魔術師・タンスは、迷宮の状態を島主に報告。会話の中で西のエルフより「迷宮を返上しろ」と連絡があったことを知る。その目的は「不死の術」…?
- そしてライオスたちは、遂に迷宮の地下5階に到達!無人の城下町には、レッドドラゴンが徘徊した痕跡が。いよいよファリンを取り戻すための戦いが始まる…!
- しかし前回は危うく全滅しかけたライオスたち。敗因は…空腹!センシの作った「レッツ炎竜にカツレツ(大ガエルのもも肉カツ)」を食べて腹ごしらえ(笑)。
- そこにレッドドラゴンが現れ、パーティは一気に臨戦態勢に。ライオス・チルチャック・センシが囮になり、マルシルの魔法で攻撃、そして竜の弱点である首の下の「逆鱗」を狙う。
- 苦戦しつつもチャンスを狙うライオスたち。だが硬すぎる竜の鱗に武器が通用しない!ひとり、またひとりと倒れていく仲間たち。再び敗北してしまうのか…?そこでライオスは捨て身の作戦を決行する…!
迫力の対レッドドラゴン戦!
1~4巻と冒険(とモンスター食)を重ね、ようやくレッドドラゴンに相まみえた一行。いざ決戦!前に腹ごしらえ!が『ダンジョン飯』らしさ。前回の反省を活かして…という理由付けがもっともらしくて良い。
その後はこれまでの戦いの中で、一番の迫力を持つレッドドラゴン戦!迷宮内の城下町を巨体を揺らしてノシノシと歩くその姿には、「圧倒的な存在感」が。これは敵わないんじゃ…と思わせる描き方は九井諒子さんならでは。
危うく全滅の憂き目を見るパーティだったが、ライオスの捨て身の「奇策」によってついに!レッドドラゴンを倒すことに成功。しかしファリンはその胃の中で既に消化されてしまっていた…!
マルシルの魔法でファリン復活…?
冒険は失敗か…と思われたところで、頼りになるのはやはりマルシルの魔法。竜の肉を用いて、現代では「禁忌」とされる黒魔術(古代魔法)を使い、ファリンを復活させようとするが…。
え、そんな怪しい魔法使って大丈夫なの…?と思わずにはいられないが、もちろん問題ありあり(笑)。それは今後の冒険にも影響が…。
4巻冒頭で、タンスが島主と交わしていた会話に登場した「西のエルフたち」、そしてその目的と思われる「迷宮にかけられた不死の術」も気になるところ。『ダンジョン飯』5巻に続く!
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