怒れる「狂乱の魔術師」!:漫画『ダンジョン飯』5巻レビュー

レッドドラゴンの戦いに勝利したライオス一行。マルシルの黒魔術でファリンの復活も成り、めでたしめでたし!

…だが迷宮の支配者・狂乱の魔術師の影がちらつき…?

九井諒子さんの漫画『ダンジョン飯』5巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『ダンジョン飯』4巻のレビューはこちら。

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『ダンジョン飯』5巻 主なあらすじ

ダンジョン飯 5巻 (HARTA COMIX)
  • レッドドラゴンの胃の中で白骨化していたファリンだが、マルシルが禁断の黒魔術を使用したことにより蘇生!あとは地上へ帰還するだけ。
  • しかしそこに現れた迷宮の主「狂乱の魔術師」。ファリンの復活にレッドドラゴンの血肉を使ったためか、彼女はその支配下に。「デルガル様をお探ししなくては…」
  • 様子を見に来たライオスたちを、迷宮を荒らす汚らわしい盗賊と罵る狂乱の魔術師。強力な古代魔法で攻撃を繰り出してくる。そして一行は地割れの中に飲み込まれて圧死寸前…!
  • それを救ったのは、正体不明の謎の霊体。そして気づくと、オークの集落へ移動。そこを束ねる族長の妹に助けられ、九死に一生を得る。そしてチルチャックの必死の説得により、ライオスは一度地上へ戻ることを決意する。
  • 一方、ライオスたちに助けられながらも、彼らを「盗人」だと誤解するカブルーのパーティは、地下の湖に到達。そこで強力なモンスター、シー・サーペントに遭遇!
  • 苦戦するカブルーたちだったが、そこに現れたのは東方の出で立ちをしたパーティ。そのリーダーであるシュローは、かつてライオスのパーティに属し、そして思いを寄せるファリンを探していた…!

「狂乱の魔術師」に敵認定され…?

ファリンを失ったところから再スタートしたライオスたちの冒険。それもレッドドラゴンを倒し、ファリンを復活させたところで終了か…と思いきや、新たな波乱が!

その元凶は、ライオスがかつて「絵画の中」で出会った「狂乱の魔術師」。ライオスたちをはっきり「敵認定」した彼。迷宮を自在に操るその力で攻撃!その圧倒的な力に為す術もなく…。

これまでとは一線を画するシリアスな展開にゾクゾクしながらも、恐怖を感じる。

その攻撃を受け、傷ついた仲間たちを助けるために奮闘するのが、チルチャック。一歩引いた冷静な目線を持つ彼が、しかし仲間の命のために必死に言葉を重ねるその様子には、グッとくるものが…。

気になるカブルー&シュローの存在

そして遂に物語に本格的に絡んでくるのが、カブルー一行。

ネタ要員かと思われたが(笑)、実は重要な役割を持つカブルー。その目的は「迷宮の呪いを解く」こと。そしてライオスに対しては、複雑にして並々ならぬ執着が。ちょっと不気味…。

さらに「再登場」するのが、ライオスのかつての仲間・剣士シュロー(=トシロー)。ファリンがレッドドラゴンに喰われた時にパーティを離れた彼は、東方の仲間を引き連れて再度迷宮へ。

東方出身の彼が率いるのは、鬼(オーガ)やら忍者やら、これまでに登場した「西洋風」な人物とは一風異なる装いの仲間(しかも全員女性!)。

彼女たちから「坊っちゃん」と呼ばれる彼。その目的はファリンなのだが、しかしライオスに対しては少し思うところがあって…?登場人物が一気に増えたところで、『ダンジョン飯』6巻に続く!

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