南アフリカで暴走していたところを封印され、退魔師となった「黒の射手」こと黒沢アキラ。そのルーツが明らかにー。
四方山貴史さんの漫画『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』3巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
前巻『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』2巻のレビューはこちら
『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』3巻 主なあらすじ
- 殺し屋「鵺」の相棒(マッチョ)に、独自で開発した霊装で反撃する千景。しかし予想以上にタフな相手に追い詰められる。
- そこに現れたのは、1巻冒頭と同じ暴走モードのアキラ。触れるものの肉を削ぎ落としていく暴力的なパワーで鵺を倒し(生死不明)、マッチョを瞬殺。さらに千景に迫る!
- あわや!のところで東森店長登場!拳法の達人である店長は、事前に仕入れたアキラの「封印手順」を使い、自身も傷を負いながら暴走を食い止めることに成功する。
- その後、鵺とマッチョが「術」をかけていた場所に行くと、そこには「黒の射手」をターゲットとする暗殺指令書が…。
- そして今回のピンチについて、自分に責任があると考えるアキラ。パートナーである千景に自身を理解してもらうために、10年前に南アフリカで起こった出来事を語り始める…。
3巻 レビュー
1巻からの続き、ヤバい殺し屋「鵺」との戦いがひとまず決着。しかしそこで「例の暴走」を見せたアキラ。東森はその暴走を止めることができるのか?が前半の山場。
外見はクリント・イーストウッド、しかし脱いだらムッキムキの拳法使いな東森。彼が繰り出す封印技がスローモーションのように流れるシーン、迫力があってカッコいい。
そして後半語られる、10年前に南アフリカで起こった出来事。ドイツの特殊部隊「チーム”アルベリヒ”」に所属していたアキラ(当時はドミニク)。「遺物」を回収するために、仲間と共に地下の「遺跡」に潜る。
しかしそこは魔物が蠢く魔窟。地下にあるとは思えない、神秘的かつSF的な空間で、異様な仮面を被った不死身のモンスターがチームを襲う!ひとり、またひとりと、仲間が倒されていく絶望的な展開にゾクゾク。
そんなモンスターを止めるのは、やはり”ヤツ”しかいない!驚異的な身体能力で仲間からも一目置かれるドミニク。殿を任されるが、果たしてモンスターと渡り合うことができるのか…?『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』4巻へ続く!
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