仲間に裏切られる建男!さらに危機が…?:漫画『JUMBO MAX』3巻レビュー

建男・須磨岡・鹿子のED錠密造に絡んでくる「第4の人物」。彼がもたらすのはビジネスの発展か、それとも破滅か…?そしてきな臭い匂いを嗅ぎ取った妻・あかねが動く!

高橋ツトムさんの漫画『JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~』3巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~』2巻のレビューはこちら

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『JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~』3巻 主なあらすじ

JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~(3) (ビッグコミックス)
  • 須磨岡の手引で建男と鹿子が会ったのは、美術商・福地。「ジャンボマックス」関連のビジネス拡大や、それに伴う流通・トラブル処理などに手を貸す、と提案してくる。
  • 自分の仕事を認めてくれた福地を歓迎する建男。一方、福地のことを信用できない鹿子だが、警察の動きに対応できるとの言葉に、やむなく協力を同意する。
  • しかし建男の「警戒の無さ」を危険視する福地。須磨岡と共謀し、建男をジャンボマックス製造から排除する!須磨岡は建男のスマホから、須磨岡と鹿子の連絡先を削除。以後、音信不通に…。
  • 一方、ジャンボマックスが引き起こしたと目される不審死を調査する、刑事・大佛。その手はついに建男の妻・あかねにまで届く。それに危機感を憶えたあかねは、弁護士の元夫に相談。「離婚するとしたら不動産を全部もらいたい」
  • 須磨岡らの裏切りに気づき、あかねからも離婚を切り出される建男。すべてを失う寸前に、彼の心に去来したものは…?

建男は全てを失うのか…?

密造を開始してから、徐々に世間に浸透してきた超強力ED錠・ジャンボマックス。しかしそれが「凄すぎる」ために、「強いもの」を引きつけてしまう。

その一つが、美術商・福地。ジャンボマックスの効果に惚れ込んだという彼。一見まともで口当たりの良い言葉を並べるが、その腹の中は…?彼が徐々に本性を表していく様が恐ろしい!

そして福地を起点として、仲間だった須磨岡・鹿子から裏切られる建男。警察の捜査も身近に迫り、齢53にして手に入れた家族も失いそうに…。

建男は根は善人だが、何だかんだ言って違法薬物の製造に手を染めた人間。転落もやむなしか…という気がしないでもないが、流石に気の毒な展開。このまま建男の人生はある意味「終わり」を迎えてしまうのか。

建男の反撃が始まる!

が!ここから物語は大きな転換を迎えることに。

四面楚歌となった建男はこれまでの弱気が嘘のように、「みんなボクをコケにしすぎだな…」「よーく憶えておけよ」と態度を一変、反撃に出る!

ジャンボマックスが縁で知り合った男性を「協力者」として、自分をバカにした人間たちに一泡吹かせることを決意、行動を開始。この建男の人が変わったかのような言動と行動、全く先が読めない。ゾクゾクするような面白さ!

一方、福地と手を組んだ須磨岡と鹿子はウハウハ…とはならず、何やら苦境に落ちたようで…『JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~』4巻へ続く!

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