建男とカヨの精神的な繋がりが高まり…:漫画『JUMBO MAX』6巻レビュー

大佛の捜査により、建男が置かれた状況は悪化。そして大佛もまた、失態の責任を取ることに。そして自由の身となった鹿子は怪しい動きを…?

高橋ツトムさんの漫画『JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~』6巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~』5巻のレビューはこちら

JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~(6) (ビッグコミックス)

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建男の癒やしとなるカヨ

自分を陥れたものたちに反撃を開始した建男だったが、それが原因で死者を出し、さらに自分を悪者に仕立てる鹿子の証言により立場が悪化。刑事・大佛の追撃にも怯えるように。

その荒んだ心を癒やすしていくのが、マッサージ師であるカヨ。見た目も性格もふくよかな彼女に癒やされていく…のだが、そんな彼女にも「介護」の悩みが。

年老いた身内に、時に暴言を吐かれたりすることも。本作は介護漫画では無いのである程度マイルドにしていると思われるが、それでもその辛さの一端が垣間見える描写に、心を寄せずにはいられない…。

建男はカヨを救えるか…?

そのカヨに精神的に助けられている建男は、逆に彼女の力になりたいと、介護の協力を申し出る。

他人の介護など常識的に気安くできるものでは無いが、「この子は絶対幸せにならなきゃダメだ」と本気の行動を起こしていくのが彼のスゴイところ。

カヨの身内を老人ホームに入れることを目標に、「薬剤師」としての本分を発揮!独自調合した薬で安定を図ろうとするのだが、その結果は…?

…といった過程で描かれる、建男とカヨの心温まる交流。全体的にディープで殺伐とした『JUMBO MAX』だが、この触れ合いが建男の気持ちにどのような変化を与えたのか。今後の展開で気に止めておきたいところ。

動き出す鹿子…!

そんなドラマを余所に、やっぱりきな臭い『JUMBO MAX』。怒りに燃える大佛は謹慎中でありながら、独自の行動を。そしてついに鹿子が動き出す…!

福地に拉致された「被害者」として見なされた彼女。あえて危ない道を渡る必要は無いはずだが、その胸にあるのは研究者としてのプライド、建男への対抗心なのか…?

6巻はこれまでとは異質なドラマが描かれたが、次巻では再び緊迫のサスペンスが展開されそう。鹿子の「悪女」っぷりに期待が高まる。『JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~』7巻へ続く!

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