やがて起こるかもしれない怪獣の出現に備えて、過酷な訓練を積み続ける自衛隊。しかしその危惧は現実となり、遂に東京に怪獣が…。
井上淳哉さんの漫画『怪獣自衛隊』4巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『怪獣自衛隊』4巻 主なあらすじ
- 森林に出現した4足歩行の小型怪獣。市街地への侵入を防ぐため、大和らの指揮で作戦行動を展開する自衛隊。
- しかし小隊長が死亡、このえは隊を率いることに。傷ついた仲間の救助へ向かったところに、予想外の方向から現れた怪獣に追い詰められ…。
- …というのはアラスカの米軍施設で、怪獣を想定した特殊車両を使用した自衛隊の訓練。だが訓練とは言え、自分の判断ミスで部下を失ってしまたこのえは、ショックを受ける。
- そして遂に危惧していたことが現実に。尖閣諸島で自衛隊と会敵した小型の4足歩行怪獣が、隅田川の河口から深夜上陸。一組のカップルが人知れずその犠牲に…。
- その「痕跡」を見つけた警察キャリア・鳥嶋、そしてTaps(特殊災害対策室)に属する大和とこのえは、怪獣「オロチの子」の出現を確信するが…?
自衛隊の「対怪獣」訓練
冒頭で描かれるのは、アラスカの軍事施設で行われる、「対怪獣」を想定した自衛隊訓練の様子。
装甲車と歩兵のチームで移動する敵を追うが、反撃を食らって倒されていく…。夜間で行われるリアルな戦闘描写、ミリタリー好きなら堪らない面白さ。
しかしそこには、「米軍はいつから怪獣の存在を知っていたのか?」というそもそもの疑念が。不審を抱きながら、共同戦線が張れるのか…?
日本に怪獣が出現!
そして、かつて尖閣諸島に現れた小型怪獣と同種の怪獣が、遂に日本本土に出現。
小型怪獣は、夜の街でいけない事をしているカップルに襲いかかる!この様子が後味の悪さもあり、ちょっとしたホラー的でなかなか怖い…。
その痕跡を発見したのは、新キャラ・鳥嶋。非常に実直な警察キャリアである彼は、怪獣が現れたことを確信し、それが市民に影響を及ぼすことを危惧。合コンで知り合った(笑)このえらに協力を求めるが…。
徐々に本格的な怪獣パニックものの様相を呈してきた物語。嵐の前の静けさと言った雰囲気でゾクゾク。『怪獣自衛隊』5巻へ続く!
コメント