対怪獣、タワマンの攻防戦!:漫画『怪獣自衛隊』8巻レビュー

タワマンの屋上へたどり着いた”このえ”たち。怪獣の執拗な追撃にあうが、それを共同戦線を張る自衛隊と米軍特殊部隊が迎え撃つー!

井上淳哉さんの漫画『怪獣自衛隊』8巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『怪獣自衛隊』7巻のレビューはこちら

怪獣自衛隊 8巻 (バンチコミックス)
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巨大モンスターの驚異!

7巻に続き、タワマンでの対怪獣攻防戦。

小型怪獣(オロチの子)にマーキングされた少女・楓を救うため、友人・美沙とともに港湾地区の高層タワーマンションへ飛び込んだ”このえ”。

住民たちと救助ヘリに乗るべく、屋上へ。しかし外壁をつたい侵入した怪獣が、屋上へも現れる…!

この「どこへ逃げても現れるモンスター」感、怪獣の不気味な外見と相まって、どことなくホラー風味が。読んでいて追い詰められる感じにゾクゾクする。

自衛隊の新兵器は…?

その怪獣に相対する自衛隊の怪獣対策部隊「Taps」。怪獣退治のノウハウを持つという、米軍の怪獣対策極秘部隊「ニムロド」と共同戦線を張ることに。

黒ずくめの特殊部隊・ニムロドに得体のしれなさを感じつつも、国民のために命を張る自衛隊。その新兵器は「エグゾスケルトン EX-00」!

戦闘用ではなく、あくまでも重量物を運ぶためのサポート用パワードスーツ、というのが日本らしいが、パワーは折り紙付き。怪獣の動きを止め、ニムロドの射撃のアシストに。

『怪獣自衛隊』の主体は「人間」であり、それがゆえに巨大で獰猛な怪獣たちに立ち向かうには絶望感もあるのだが、このような道具の登場で状況を打開できるかも?と思わせる展開に、高揚感が。

上層部の空気を変える人物

一方、現場の指揮をとる上層部では自衛隊と警察、異なる組織間での「いかにも」な軋轢が発生。

上がスムーズに動かないと下にも影響が出るわけだが、その空気を一変させたのが警視庁の警備課長・小津。「共通の目的」のためにメンツを捨て、国民のために行動することを進言、人々を動かしていく。

飄々としていて少し掴みどころの無い不思議な女性なのだが、非常に存在感のある面白いキャラクター。彼女の活躍と、そこから変化していく政治パートの動きにも注目(願わくば現実もこんな感じであって欲しいが…!)。

しかし変わらず続く怪獣の驚異。想像を超える運動能力でマンション外壁を移動し、さらに棟内へ侵入!現場の”このえ”たちは怪獣を撃退することができるのか…?『怪獣自衛隊』9巻へ続く!

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