ラストで別のデバッガーと知り合ったハガ+ニコラ。しかしそこに、ファンタジーRPGの世界で無法を尽くすデバッガー集団が現れて?
左藤真通さんの漫画『この世界は不完全すぎる』2巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『この世界は不完全すぎる』2巻 主なあらすじ
- バグが発生している村で、デバッガー・アマノに出会ったハガとニコラ。
- アマノはNPC・ルゥに自分の描いた漫画を読ませる、という人生を選択していた。
- そこにアマノの元上司である社長と、その部下たちが来襲。彼らはデバッグモードで悪逆非道の限りを尽くしていた!
- 社長たちにルゥを殺されたアマノは、復讐を決意。デバッグモードを悪用する彼らを見逃せないハガも同道。
- しかし社長たちは、城を「魔改造」して通常の方法では侵入不可な状態に。
- そこをハガは日頃から蓄積したバグ知識でクリアー!城への侵入に成功する。
- いざ社長のもとへ!と思ったところ、何らかのイベントが発生し…?
メタAI・テスラの意思
村で出会ったデバッガー・アマノとともに、社長の城へ特攻!がメインとなる『この世界は不完全すぎる』2巻。
ちなみにニコラの中には、ゲームの根幹に関わるメタAI・テスラが潜んでいることが、1巻末で判明。
「愚かなデバッガー共をゲーム内から排除して欲しい」というテスラの意思と、脱出の道をデバッグをしながら探るハガの思惑が一致。以降の行動指針となっていく。
「魔改造」された城へ侵入!
かくして城への侵入を試みるハガたち。しかし「魔改造」された城は橋が落とされ、正面からの侵入は無理。
そこで活きるハガのバグ知識!(笑)とあるバグを利用して、一気に城内部へ潜入成功!普通のファンタジーではありえない方法が何とも面白い。
さらに城内部で発生したクエストが発動。ボス敵に対峙するハガたち。しかし「クエスト外にいる社長たちを急襲する」には、「できればクエストから出たくない」。さてどうする…?
ファンタジー「ゲーム」であるが故に設定できるギミックに、想像が追いつかない『この世界は不完全すぎる』。斜め上の展開に、思わず笑いがこみ上げてくる中で、『この世界は不完全すぎる』3巻へ続く!
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