ハガ一行のたどりついた公国。そこを統治するアルバは、実はニコラ=テスラの…?
左藤真通さんの漫画『この世界は不完全すぎる』5巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『この世界は不完全すぎる』5巻 主なあらすじ
- アキラが拠点とする公国へたどりついたハガたち。その統治者・アルバは、メタAI・テスラとは姉弟関係にあった!ようやく目覚めたテスラに、アルバは頭が上がらない様子…。
- その夜、テスラはハガに、アルバの(ゲームの)運営方法に改善余地があることを、それとなく運営に伝えることをハガに依頼。
- しかしそれを危険視したアルバ。ハガを人知れず、公国内の地下ダンジョンへと転送させる。
- 訳が分からぬまま、地下を探索するハガ。巨大な書庫にたどりつくと、そこにはバグだらけの書籍が山積み。
- そしてそこに現れたのは、クエスチョンマークを表示させた巨大な多面体。それはモデルの読み込みエラーを起こしたデバッガー・キノシタだった!
- キノシタの話によると、ハガが落とされた場所はマズゥナ神殿の地下1000F、通称「ザ・ダイヤモンド」。
- その深さとともに脱出を困難にしているのが、大広間に鎮座するレイドボス「沈黙の悪魔(サイレンス)」。果たしてハガはいかにして脱出を目論むのか…?
- 一方ハガに巻き込まれて地下に落とされたアマノとアキラ、そしてアキラの仲間アカネ。地下にあるカジノにたどりつき…。
メタAI・アルバの不審な動き…?
ゲーム「キングス・シーカー・オンライン」世界の中には、キャラクターAI・ナビゲーションAI・メタAIの三種類が存在することが判明。
その中でもゲーム世界を管理する5人のメタAI。その内の二人、テスラとアルバが出会ったことで、何やら不穏な空気が…?
そのアルバに敵視されたことで、地下深くに訪れたハガ。新たなデバッガーと出会うとともに、『この世界は不完全すぎる』では初となるレイドボスと対峙することに。
その姿かたちの不気味さと、圧倒的な巨大感が、いかにも「ボス」という感じで非常に不気味。しかし基本的に多人数で戦略的に倒すことが前提のモンスター。圧倒的人数不足な状況で、どうするハガ…?
カジノでギャンブル勝負!
一方、巻き込まれで地下世界へと飛ばされたアマノ・アキラたち。なぜかダンジョン内でギャンブルをやる羽目になるのだが、ここにも「バグ」が絡んで本作ならではの面白さ。
そんな一見関係の無いストーリーも、終盤で絶妙に絡み合うことに。さてレイドボスをかいくぐり、ハガたちは地上への帰還を成し遂げることができるのか?『この世界は不完全すぎる』6巻へ続く!
コメント