「因縁の相手」であるエゾヒグマに、ついに「再会」したチアキ。人を襲ったそいつに、あと一歩のところまで近づくが…?
安島薮太さんの漫画『クマ撃ちの女』9巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
チアキが暴走…?
観光客を襲ったエゾヒグマは、チアキと因縁のあった「牙欠け」だった!
自由に行動するため捜索隊を抜けたチアキは、カズキ・狩猟犬ワンとともに、独自にヒグマを追うことに…。
9巻前半は、恐ろしい獣害事件を起こしたエゾヒグマの追跡パート。しかしそこで、前巻から漂っていた不安な空気が現実に。
クマに執着するあまり、周りの見えなくなったチアキが暴走!読んでいてちょっと引くぐらい…。今までいい感じに築き上げてきた人間関係に破綻が…?
狩猟女子大生・中野ちゃんが再登場!
いろいろと問題を起こしたことで、多くのものを失ったチアキ。狩りにも身が入らず、このまま廃業の危機か…。
と、そこへやってきたのは「あの」中野ちゃん!
ちょっとダウン気味な空気の中に、予想外の人物が登場。これは意外だった…!
しかし用も無いのにくるわけが無い。都会育ちだが夢は酪農家、という彼女。そのためには狩猟の腕も必要になる。
そこで白羽の矢が立ったのがチアキ。「弟子にしてください!」とこれまた予想外のお願いが…!
予想外の展開へ
正直、8巻の緊張感の高まりから、『クマ撃ちの女』もあとちょっとで終わりかな?なんて考えていたのだが、どうやらそんな雰囲気では無い感じ(笑)。
しかしすんなり師弟関係が結べる訳ではない!それを巡ってチアキと中野ちゃんのやり取りが展開されるのだが、そこで描かれる地味だが本格的な狩猟知識が面白い。
兎にも角にも想像していなかった動きを見せてきた『クマ撃ちの女』。さてどうなる!というのも気になるが、その前に9巻のラストと電子書籍特典では「サービス」が。
うん、なかなかマニアックやね(笑)。『クマ撃ちの女』10巻へ続く!
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