不良グループとの戦いに決着!:漫画『三日月のドラゴン』5巻レビュー

Jに奥義「三日月落とし」を決めた龍之介!しかしなりふり構わずに勝ちに来たJは、卑怯な手で反撃を…?

長尾謙一郎さんの漫画『三日月のドラゴン』5巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『三日月のドラゴン』4巻のレビューはこちら

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『三日月のドラゴン』5巻 主なあらすじ

三日月のドラゴン(5) (ビッグコミックス)
  • 師匠・凡拙の言葉を思い出した龍之介は、奥義・三日月落としでついに不良グループのリーダー・Jを倒す!
  • 浜辺に突っ伏したJ。その脳裏に浮かぶのは、辛かった少年時代…。母を亡くし、やがて父は継母と再婚。夫婦の間に子供が生まれてからは、継母の当たりはキツくなる一方。やがてJは事件を起こしてしまう…。
  • 児童養護施設に送られてからは、仲間となった哲とケンカに明け暮れる毎日。やがて「湘南一のワル」となったJ。そんな自分がケンカで負けるわけにはいかない!手近にあった木切れを取り、再び龍之介に襲いかかる!
  • その攻撃を間一髪で受け止めた龍之介は、カウンターのチャンスに初めて「後ろ回し蹴り」を決める!それをまともに食らったJは再び倒れ、これにて決着!素直に負けを認めたボンスに抱えられ、浜辺を去っていくJ…。
  • 一方、勝負に勝ち、拉致された千秋を救った龍之介。師匠らから祝福され、当の千秋にも抱きつかれて、奇妙な高揚感が…!
  • 後日、カツアゲをされていた友人から、謝罪と返金があったことを知る龍之介。不良グループとの争いもこれにて決着!道場で心新たに空手修行に励む!
  • …しかしそこへ現れたのは、J!何やら思いつめた表情を見せる男、その目的は一体…?

不良グループに勝利…!

奥義「三日月落とし」を決め、ついに不良グループに打ち勝った龍之介!

以前は力の無かった少年が、厳しい空手修行を乗り越えて傍若無人な輩にたった一人で挑み、そして勝利をもぎ取る。『三日月のドラゴン』1~5巻を通して歩んできた過程も踏まえて、読み手も思わず高揚感を感じる、そんな結末だった。

そして結果、憧れの人・千秋のハートも射止めてしまう龍之介(笑)。しかしそれを面白くなさそうに眺めるのは、師匠・凡拙の孫娘・菊代。今度は恋の勝負が繰り広げられるのか…?(多分ならないと思うけどw)

Jの意外な行動…?

しかし!物語はここで終わらない。何と空手道場にJが現れた!すわお礼参りか…?と思いきや、彼の口からは意外な言葉が。

そんな彼の「その後の様子」には、なかなかビックリ。だが悪を倒して終わり!でないのが『三日月のドラゴン』ならでは。

不良グループに目をつけられた少年が師匠に出会い、空手の道へ。そしてヒロインを拉致った敵に、修行の成果を発揮!見事勝利しそして…というベタ過ぎる空手ストーリー。だがそれを一切妥協せずに「ベタく」描くところに、本作の面白さがある。

というわけでこれにて一件落着!…なのだが、物語はまだまだ終わらない!『三日月のドラゴン』6巻へ続く!

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