不良グループとの戦いに勝利した龍之介に、千秋からデートの誘いが!束の間の平穏な日々。しかし新たな事件が…?
長尾謙一郎さんの漫画『三日月のドラゴン』6巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『三日月のドラゴン』6巻 主なあらすじ
- 不良グループとの戦いが決着。平穏な日々を過ごす龍之介に、憧れの千秋から「一緒に横浜に行かない…?」とお誘いが!これはひょっとしてデートなのか…?
- しかし待ち合わせ当日、駅には菊代の姿も…(笑)。二人っきりのデートとはならなかったが、横浜散策を楽しむ三人。
- そんな楽しいデートも終わり、また日常が。不良グループのかつてのリーダー・J=純太もまじえ、道場で稽古に励む龍之介たち。それを不穏な目つきで睨むのは、純太の仲間・哲…!
- 帰り道、龍之介らと歩く純太に声をかける哲。「横須賀のクラウン兄弟に払う上納金はどうするんですか!」と泣きつくが、まっとうに生きたい純太は取り合わない。ヤケを起こした哲は、純太の背中にナイフを…!
- もともと純太と同じ、施設出身の哲。だが龍之介は自身も両親がいない事を打ち明け、哲の心を開いていく。幸い純太の傷も浅く、新たな友情が…。
- 心を入れ替えた哲は板前見習いとして働くことになり、上納金の件もなんとかする、と龍之介らに語る。しかしその数日後、サーフィンをしていたボンスは、波間に漂うボートの中に無残な姿となった哲を見つける…。
- そのことを知った龍之介。怒りに震え「クラウン兄弟を絶対許さない!」と誓う。だが純太とボンスの反応は意外に冷ややかで…?
戦いのあとの平穏な日々…
不良グループとの決戦、そして純太との和解を経て、平和な日々を取り戻した龍之介。そこに憧れの女の子、千秋からデートの誘いが!ついに龍之介にも春が?(夏だけど)
まあその結果は何とも微笑ましいもので(笑)。高校生たちの楽しい夏のひととき、と言ったところ。
その中で判明する龍之介の映画好き、そして亡き父に対する思いが心に染みる…。
新たな戦いの火種が…
しかし新たな騒動を起こす、純太のかつての仲間・哲。まさかの刃傷沙汰を起こすが、やはりそれを治めるのは龍之介の真っ直ぐな心。新たな絆が生まれ…
からの!凄惨な展開は実に予想外。相手はモノホンのギャングじゃん!『三日月のドラゴン』でこれまでに描かれてきた「青春空手ストーリー」風味とは一転、いろいろと心配になる流れ…。
だが怒りに燃える龍之介とは対照的に、意外と冷静な純太とボンス。あれ、哲の仇は取らないの…?と心配になるが、そこには「ある思惑」が。それを知ると「なるほど~」と腑に落ちる。
その行動に影響しているのが、真摯に生きる龍之介の姿。ワルであった彼らが良い影響を受けて真っ直ぐになっていく。ベタなんだけど、それこそがこの漫画の醍醐味。
そして覚悟を決めた男たちは、新たな戦いの場に…?『三日月のドラゴン』7巻へ続く!
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