ブロッケンで経験を積み、本格的に稼働を開始したシャフト企画7課。その中核をなす黒いレイバー「グリフォン」は、自衛隊機に圧勝!次のターゲットは…イングラム?
ゆうきまさみさんの漫画『機動警察パトレイバー』4巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『機動警察パトレイバー』4巻 主なあらすじ
- 小笠原で夜間演習を行う、自衛隊97式レイバーとシャフトUSAの戦闘用レイバー。そこに割って入った謎の黒いレイバーは、シャフト製レイバー、次いで自衛隊不破二尉の搭乗機を瞬殺!砂浜に「ぐりふぉん参上」の文字を残して消える。
- その正体は、シャフトの内海率いる企画7課が開発し、少年・バドが操縦する超高性能レイバー「タイプJ9・グリフォン」。その最終目標はAV-98イングラムを捕獲し、OSを奪取すること…?
- そんな内海の目論見など知る由もない特車2課第2小隊だが、イングラムを下取りに出して「廉価版イングラム」を導入する、という噂が…?
- その後特車2課第2小隊は、国際レイバーショウの警備を担当することに。そこで野明と遊馬は、ゲーセンで出会った内海とバドに再会!イングラムの操縦者が野明であることを知る内海だが、そこに通りかかった熊耳を見て慌てて退散。ふたりは顔見知りなのか…?
- そしてレイバーショウの会期中、「篠原重工社長の息子」という立場を活かして、廉価版(エコノミー)の性能を試そうとする遊馬。出てきた太田の2号機と模擬戦を…と、そこに割って入った謎のトレーラー!その中から現れたのは「黒いレイバー」!
グリフォン本格稼働!
3巻ラストでの顔見せから、いよいよ本格的に稼働するシャフト企画7課の黒いレイバー、「グリフォン」!
天才的なレイバー操縦テクニックを持つ、少年バドが操るグリフォン。黒いボディに頭部後方に流れるツノ、そしてレイバーに不似合いな「巨大な羽」を持つ、
「いかにも正義」なイングラムと対をなすメカで、悪の美意識を詰め込んだかのような「いかにも悪役」なデザインが、素晴らしくカッコイイ!「正体不明の謎のレイバー」として、不気味な活躍を見せていく。
イングラムと初対決!その結果は…?
そのグリフォンがこれから起こすであろう波乱などつゆ知らず、野明は呑気に成人式の準備。ロボット漫画で成人式を迎える主人公、というのは非常に新鮮(笑)。だが髪をセットし警察の礼服を着用した彼女の姿は、ある意味本巻の大きな見どころ。
そして冒頭で大暴れしたグリフォンは、4巻終盤でも再度登場。2号機とエコノミーをその圧倒的な運動性で手球に取ったグリフォン。最終的には逃走するわけだが、それは「驚きの方法」で…?
4巻でこれでもか!と存在感を見せつけたグリフォン。特車2課第2小隊のライバル、そして物語の中核をなすキーパーツとなっていく。『機動警察パトレイバー』5巻に続く!
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