「最果て」を目指し、ついに魔界へと突入したソルテたち。そこで展開される奇妙奇天烈な大冒険!そして世界の秘密の一端が明らかに…?
水上悟志さんの漫画『最果てのソルテ』2巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『最果てのソルテ』2巻 主なあらすじ
- 魔界への足がかりとなる街・トルドーを目指して船に乗った、ソルテ・セレン・フィロ・ブラックの4人。しかしモンスターを倒すため、魔法を取り締まる神罰騎士団の前で変身してしまう。
- そこをブラックの機転で乗り切ったソルテ。だが強力な霊宝を使う神罰騎士・ルードに目をつけられてしまう…?
- 兎にも角にもトルドーに到着。冒険用の霊宝を揃えたソルテたち。魔界への入り口となる、魔法汚染地帯の境目に到着。だがそこにルードとは別の、霊宝狙いの強欲な神罰騎士団が現れる!
- それを振り切り、魔界へと突入するソルテたち!「現実歪曲場」の効果を利用して追ってを巻くが、そこからは訳の分からぬ世界の連続!常識では計り知れない奇妙な場所・出来事を、冒険心と勢いで乗り越えてゆく!
- その頃トルドー市内では、魔界を目指して2つの勢力が動き始めていた。一つはサルベイジャーギルド本部の依頼を受ける、国立魔界開拓調査団ドロシー隊。もう一つはドロシー隊を護衛する、神罰騎士団最強戦力の一角・ルード隊。その思惑には微妙にズレが…?
物語の中心となる人物たち
海を超え、魔法汚染地帯に接する街・トルドーから、魔界への一歩を踏み出したソルテたち。2巻になり、
- ソルテ・セレン・フィロ・ブラック一行
- 神罰騎士団ルード隊
- 国立魔界開拓調査団ドロシー隊
が物語の中心となっていくであろうことが開示される。
ルード隊とドロシー隊はそれぞれの思惑を持って動いているようだが、果たして敵となるのか味方となるのか?が気になるところ。個人的には元気なお姉さんキャラ・ドロシーに注目。
一方のソルテ一行。今巻の冒険の中で明かされるのが、死にたがりの剣士・フィロの素性。
一見気弱そうながら、一度剣を抜くと狂戦士と化す彼。その過去がなかなか壮絶なもので…。そんなフィロが元気の塊・ソルテと「本当の仲間」となっていく過程が微笑ましい。
叔父・ブラックの「秘密」とは…?
その中で一人、謎を抱えているのが、フィロの叔父であるモグラ人間・ブラック。
彼はなぜモグラの姿をしているのか?その口から発せられた「グレン図文書」とは?神罰騎士団やギルドの長が気にする「エヴェレット・ブラック」とは彼のことなのか…?
様々な「謎」が、ブラック自身の口からソルテたちに伝えられ、それがまた新たな謎を…?前世の記憶を持つ彼は、他の人間が知らない「世界の真理」に近い知識を持つのだが、これがビックリな内容。
そんなブラックの秘密がほんのり明かされたところで、『最果てのソルテ』2巻の本編は終わり。巻末には特別読切『異世界エッセイ』が収録されている。
異世界に転生した漫画家「バケツ」の生涯を描く、ほんわか異世界転生もの…と思いきや、そこには意外な「仕掛け」が!水上悟志さんスゲェ!『最果てのソルテ』3巻に続く!
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