結束高まる?球技大会!:漫画『スキップとローファー』2巻レビュー

先輩経由で、志摩くんの「秘密」を知ってしまった美津未。そして迎えた5月には高校生になってから初めての球技大会。クラスの結束が高まるイベントだがー?

高松美咲さんの漫画『スキップとローファー』2巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『スキップとローファー』1巻のレビューはこちら

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『スキップとローファー』2巻 主なあらすじ

スキップとローファー(2) (アフタヌーンコミックス)
  • 志摩くんを演劇部に勧誘した兼近先輩。彼の口から、美津未は志摩くんがかつて子役として活躍していたことを知る。
  • 「知ってしまったこと」を隠すことが苦しい美津未は、思い切って志摩くんにその気持ちを打ち明ける。結果「友達」として、お互い理解を深めることに。
  • そして5月に入り、迎える球技大会。都会の進学校ならではの高いテンションに驚きつつも、クラスの力になりたい美津未!しかし運動が苦手な彼女は、クラスメートの江頭ミカに自主練を手伝ってもらう。
  • 志摩くんを狙っているミカ。やや打算的に人間関係をこなす彼女だが、自分無い美津未のポジティブさに触れ、少し成長?そんなミカ・美津未らは、友人となった結月・まことと共に、充実した球技大会を過ごす。
  • その後、学校を休んだり遅刻するようになった志摩くん。中学生時分から夜遊びしていた、などの「噂」を聞き心配になった美津未は、その気持ちを彼にぶつけが、にべもない態度が返ってきて気まずく…?

志摩くんの「秘密」

子役をしていた、という志摩くんの「秘密」を思いがけず知ってしまった美津未。

が、「それはみんなに知られたくないことなのでは?」と配慮を見せるのが彼女らしさ。結果、志摩くんとの「友情」が深まることに。

球技大会では、美津未のことを恋愛のライバルとして「少し」意識するミカに焦点が。

自分の容姿や性格にコンプレックスを抱き、それを払拭すべく努力を重ねてきた彼女。しかし自分が人の悪いところを見ている時に、美津未が人の良いところを見ている、ということに気づき、人間的な成長を見せる。

この美津未が知らず識らずの内に周りに良い影響を与えていく、という構図が『スキップとローファー』の真骨頂。

ちなみにこの江頭ミカというキャラクター。物語上は言い方は悪いが「当て馬」的な人物。だが非常に人間味があり、個人的には大好きな人物である。今後の活躍にも要注目。

志摩くんとの「すれ違い」…?

そして後半では、美津未と志摩くんの「心のすれ違い」が顕著となる出来事が。

初めて出会った時に、美津未が志摩くんに悪気なくかけてしまった言葉を、結果的に「意趣返し」してしまった志摩くん。それをきっかけに、お互いちょっと気まずくなって…?

悪い意味でなく、「適当」な志摩くん。だがその志摩くんが美津未の真っ直ぐさに触れ、己を顧みていくのが、『スキップとローファー』らしさ。美津未が自然に周囲に良い影響を与えていく様子に、ほっこり。『スキップとローファー』3巻へ続く!

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