美津未に芽生えた微妙な恋愛感情…?:漫画『スキップとローファー』5巻レビュー

テストも文化祭も終わり、日常モードになった高校生たち。しかし志摩くんには「大きな変化」が。そして美津未も心の中に起きた「ある変化」に気づいて…?

高松美咲さんの漫画『スキップとローファー』5巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。

前巻『スキップとローファー』4巻のレビューはこちら

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『スキップとローファー』5巻 主なあらすじ

スキップとローファー(5) (アフタヌーンコミックス)
  • 特に大きなイベントの無い11月に入り、まったりモードの学生たち。美津未は新生徒会長に任命されて、副生徒会長に。そして志摩くんは、あれほど敬遠していた演劇部に入部!
  • 「(演技が)好きか嫌いかもわからないけど、わかるためにがんばってみる」と語り、ちょっと明るくなったように見える志摩くん。そんな彼を見て「好きだなぁ」とふと思う美津未。自分が恋をしていることに気づいてしまう…!
  • さり気なく周囲に恋愛のきっかけを聞いてみたり、ナオちゃんにオシャレを相談してみたりする美津未。だが自然体の志摩くんを見ているうちに、今はこれでいい、と思えるように。
  • 一方、仲良し四人組のひとり・まこと。成り行きで、気になる文芸部の先輩男子と二人っきりでお出かけすることに。
  • それを聞きつけた親友・結月は、まことを全力応援!オシャレに不得手なまことをコーディネート。「ぜったい楽しい一日にしてほしい」と送り出す。
  • そして迎えた当日。精一杯のオシャレをして先輩と街歩きするまこと。だが先輩が何気なく発した一言から、ネガティブな気持ちに。早めの解散となってしまう。
  • そのまことから連絡を受けた結月。何かを察したのか、「今から遊ぶ?」と急遽お茶をすることに…。

志摩くん、演劇部へ!

『スキップとローファー』5巻では、志摩くんが演劇部に入るという、これまでに無い大きな変化が!これは1巻から読んでいると、本当に驚きの出来事。

子役であったことを隠し、演劇部部長・兼近先輩からの誘いも頑なに断っていた志摩くん。しかし4巻で美津未の前向きな姿勢や、兼近先輩の演劇に対する真摯な姿勢に触れ、その心境に変化が…。

そして5巻冒頭で本格的に演劇部員として活動し始めた彼。その吹っ切れたような表情が何とも心に染みる…!

一方、そんな彼を見てふと、自分が恋をしていることに気づく美津未。その恋愛感情に「気づいちゃった瞬間」に、ひとり微妙な笑顔を浮かべる様子、青春を感じるわぁ…。

まことと結月の友情

中盤では、美津未の友人・まことと結月にスポットライトが。

今まで異性やオシャレに全く興味のなかったまことが、美人でセンスもある結月(しかも性格も良い!)のアシストで「デート」に臨む。…が、いろいろあって決して満足のいく結果とはならず。

そこにすぐに駆けつける結月!その邪気のない姿勢と、それを素直に感じて彼女と友人となったことを喜ぶまこと。女子二人の友情物語が、これまた心に染みる…!

美津未+志摩くん、まこと+結月と、思春期にある少年少女の微細な心の様子が、実に繊細に表現される5巻。何度でも繰り返し読みたくなる心地よさがある。

そして1年生の2学期も終わり、季節は冬へ…。『スキップとローファー』6巻へ続く!

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