ハントレスたちに、「彼女たちを殺して記憶を消去していること」がバレた!絶体絶命のデルウハは、ここで終わりを迎えるのか…?
六内円栄さんの漫画『Thisコミュニケーション』3巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『Thisコミュニケーション』3巻 主なあらすじ
- ちょっとしたコミュニケーションの行き違いから、ハントレスを殺していることがバレてしまったデルウハ。6人たちから一斉に狙われることに。
- 超怪力の少女たちと正面から戦っては絶対に敵わない。一瞬のスキを突いて潜伏するデルウハ。
- その後を追おうとするハントレスたち。だが彼の所業にうすうす気づいていた”むつ”は、「バラバラに追えば一人ずつ殺される。行ってはダメ」と主張。デルウハの行動を理解している”むつ”には勝機があるようだが…?
- 彼女の作戦によりデルウハを追うハントレス。だがその一歩先を行くデルウハの思考により、ひとり、またひとりと返り討ちにされていく。
- その頃、施設に向かってくる大量のイペリットが。デルウハはハントレスたちの記憶をリセットし、かつイペリットを撃退することができるか…?
- その後、絶体絶命のピンチを脱したデルウハ。しかし新たな懸念事項が密かに進行。「ある能力」でデルウハの所業に気づいた施設の神父が、人々を救うために行動を開始する…。
デルウハの悪魔的な強さ
2巻ラストで”よみ”を殺そうとするシーンを、他のハントレスたちに目撃されたデルウハ。「6人の超人少女に一人で対抗する」という状況に…?
しかしそれを辛くも回避した彼。ハントレスたちの記憶を消去するために、反撃に転じていく。
普通に考えると圧倒的不利、打開は不可能と思われるシチュエーション。だがデルウハがハントレス一人ひとりの性質を理解した上で、個別に彼女たちを撃破していく様子が面白い!というか怖い!
特に最後の一人となった”彼女”を始末する時のやり方が、非常に「悪魔的」。腕力では絶対に敵わない相手を、心理的に追い詰め屈服させてゆく、これこそが『Thisコミュニケーション』の真骨頂。
神父の「特殊能力」とは…?
そのデルウハに対して新たな障害となるのが、施設に常駐する神父。何と「人の心が読める」という神秘的な能力を持つ彼(※比喩ではなく本当に読める)。
多少「歪」な部分もあるが、基本的には人々のために良いことをしたい、と考える彼。デルウハがハントレスたちに手をかけていることを知り、その救済のために彼の所業を白日の下に晒すことを決意。巧妙に罠を張り巡らせていく。
デルウハもその動きを察知、対抗する。が、不死身のハントレスと異なり相手は人間。彼が「安定した食料」を得続けるには、大事にはできない。さて…どう動く?『Thisコミュニケーション』4巻に続く!
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