ハッタリのAI花屋を、本職に売り込んだハルとガク。契約の条件は「一ヶ月で売上二千万円」。達成のためにハルが選んだ方法は、ホストへの転身?!
原作・稲垣理一郎さん・漫画・池上遼一さんの漫画『トリリオンゲーム』3巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『トリリオンゲーム』3巻 主なあらすじ
- AIによる花屋「ヨリヌキ」(実は人力)を売却したい株式会社トリリオンゲーム。しかしハルとガクは、なぜかホストとして働くことに…?
- 実はハルの狙いは、水商売のイベントで花を大量受注すること。ホストクラブに来るキャバ嬢たちに、さりげなくヨリヌキをアピール。仕事中にも続々とアイデアが湧き、サービスがどんどんアップデートされていく!
- そして遂に月商二千万円達成!大手フラワーショップとも一億円の契約を交わし、業績もうなぎのぼりでウハウハ!
- …と、そこに立ちふさがるのはドラゴンバンク!伸びてるが小さい会社のビジネスは、丸パクリして潰せ!という方針で、パクって立ち上げたAIショップをメディアでゴリ押し。ヨリヌキは一気に売上ダウン…。
- ならば自分たちでメディアを立ち上げればいい!本気で「メディア帝国」を作ることを宣言したハル。まずは足がかりとなる大金をゲットするために、ソシャゲ業界へ殴り込み!
- が、それはあくまでもメディア帝国構築への足がかり。本丸は「芸能界の乗っ取り」。そのためには出資者である祁答院の協力が必要なのだが、彼は芸能界と浅からぬ因縁がー?
ホストになった目的とは…?
2巻ラストでなぜかホストになっていたハルとガク。その謎が3巻で明かされることに。
花屋を必要とし、かつ金を落とすのはどこだ?それは水商売だ!というわけで、自ら業界に潜入して売り込みをかけることに。
その目論見は見事当たるわけだが、花のサンプルを3Dモデリングで作成したり、ARを使って臨場感を演出したりと、現実でも使われている技術が小道具として取り入れられていて、非常にリアリティを感じる。
目指すはメディア帝国!
順調にビジネスが成長、というところでやはり壁になるのは、かつてハルが袖にしたドラゴンバンク。3巻では1巻では顔見せ程度だった社長(キリカの父親)がドーン!と登場。コレがなかなか手強そうな相手で…?
それに対抗するべくハルが新たに打ち出した方針は、自分たち自身がメディア帝国になること!その足がかりとしてまずはソシャゲで大金ゲット!
ここで展開される、ある意味「詐欺的」な手法がめちゃくちゃ面白い!ビジネスなんて所詮騙し合いなんだぜ!というハルの高笑いが聞こえてきそう。
さらに後半では祁答院と組んで芸能界へ殴り込み!なるほど、この展開があるからカバー絵は祁答院だったのか…。しかし未だカバーを飾れないガクが不憫(笑)。『トリリオンゲーム』4巻に続く!
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