多彩で不気味な「裏バイト」の世界を描くホラー・ストーリーは、主人公たちの過去を絡めてより深みへとハマっていく…!
田口翔太郎さんの漫画『裏バイト:逃亡禁止』5巻コミックス・レビュー。ややネタバレあり注意。
『裏バイト:逃亡禁止』5巻 主なあらすじ
『裏バイト:逃亡禁止』5巻には、下記の4編を収録。
- 『海の家スタッフ』
海の家で時給1万円の裏バイトをする和美とユメは、「突如現れたり消えたりする謎の女」の噂話を聞く。夜は人っ子ひとりいなくなるその海で、人々が口にする「おおいなるもの」とは…? - 『葬儀屋スタッフ』
とある村に古くから伝わる「エビス葬」。バンザイをして笑って死者を送り出すというその風習のせいか、村人たちも異様な笑顔を浮かべる。そして裏バイトの仲間もいつしか不自然な笑顔に…。 - 『駅員バイト』
あるはずの無い「13番ホーム」を担当する和美とユメ。仕事はまれにそこに迷い込んでしまう「普通の客」をもとの世界に案内すること。注意点は「普通でない客」の相手をしてはならないこと…。 - 『遊園地スタッフ』
駅員バイトをしてから、異なる世界線へと迷い込んでしまった二人。手がかりを探すために遊園地で裏バイトを始めるが、そこでは行方不明者が続出していた…。
5巻 レビュー
「あるはずの無い○番線のホーム」というのはホラーでよくある話だが、そこに「バイト」を絡めていくのが『裏バイト:逃亡禁止』ならでは。
表向きには存在しない13番ホーム。そこで臨時の駅員としてバイトする和美とユメ。二人が恐怖の数々に出会う『駅員バイト』が、怖い&面白い。普通の客に混じって現れる、霊なのか異形なのかわからない「何か」が不気味!すぎる。
そして駅と言えばお約束?の「マグロ拾い」が13番ホームで発生。その最中に「何か」に取り込まれたユメを助けるために、和美は「行き先のわからない列車」に乗り込むが…?
…その後なんやかんやあって無事に帰還してきた和美とユメ。しかしどうやら少しズレた世界、いわゆる「パラレルワールド」に入り込んでしまった二人。果たして元の世界に戻れるのか?の顛末を描く『遊園地バイト』。
怪しいマスコットキャラクターが案内する、遊園地の深部。その秘密に触れた時に二人は…?ユメの家族や過去も少しずつ明らかになってきて、さて裏バイトを無事終えて幸せを掴むことができるのか。『裏バイト:逃亡禁止』6巻へ続く!
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